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山本優美「記憶の手ざわり」

山本優美さんは「古着」を作品にしているアーティストです。「古着」は文字どおり「古い服」ですが、その服を着て過ごした時間の集積でもあり、ひだのひとつひとつにその人の痕跡が残されています。山本さんは古着に刻まれた思い出の時間をなぞるように粘土に丁寧に手作業で写りとり、焼きものという形で記憶させています。近年新たに取り組んでいる古着の布そのものを用いた作品も併せて展示します。誰かの思い出を共有することで、みなさんの思い出の輪郭も浮かび上がってくるのではないでしょうか。

〈展覧会 山本優美「記憶の手ざわり」〉
2021年8月7日(土)−9月5日(日)
open:8/7(土)、20(金)、21(土)、27(金)、28(土)、9/3(金)、4(土)、5(日)
 11:00–15:00
*open日や時間が変更となる場合があります。WEBサイトをご確認ください。

〈ワークショップ参加者作品展覧会〉※中止となりました。
2021年9月18日(土)-9月26日(日)

〈ワークショップ〉
家族の思い出を焼きものにしてみよう!
講師:山本優美
家族の大切なものとその思い出を粘土でかたち作ったり彫ったりして、焼きものの作品を作ります。
完成した作品による展覧会(9/18-9/26)も予定しています。

2021年8月9日(月・祝)※申込は締切ました。
Aコース 10:00 – 12:00  
Bコース 14:00 – 16:00

参加対象:小学生1年ー高校3年
定員:各回5名(先着順)
参加費:3,000円(※完成した作品はギャラリーで展覧会をします)

持ち物:家族の大切なもの、思い出のものを持って来てください。(例えば、ハンカチや腕時計など身に着けるものや、日用品や道具、大切なコレクションのものなど、手のひらにおさまる大きさのものなら何でもOKです)※焼き物の粘土に彫刻をします。
①家族の思い出のもの(大きさは手のひらにおさまるサイズのもの)
②どんな思い出が詰まっているのかきいてきてね(作る時に少しお話を聞きたいです) 
③汚れてもよい服装(エプロンなどもOKです)粘土で汚れてもよいタオル(粘土が乾かないように包みます。景品のタオルや雑巾などで大丈夫です)
④手洗い用のタオル
⑤ビニール袋(濡れたタオルの持ち帰り用です)
✴︎持ち物などにつきまして、質問などありましたら、hiinaaction@gmailからお問い合わせください。

※完成した作品は、展示会終了後にお渡しします。

※活動記録として写真・映像等を撮影いたします。NPOひいなアクションのWebサイトや広報等に使用することがありますことをご了承ください。

山本優美(アーティスト)
焼きものを「記憶メディア」として、思い出を形にしていく作品を制作しています。思い出の衣服を題材とした作品はレースや縫い目、細やかなひだまで表現され、その衣服を身につけていた誰かの記憶へ見る人を誘い込みます。2017年に長女を出産後、焼きものというメディアにこだわらない作品制作の方法を模索。布を素材とする作品へと幅を広げています。

1983年 大阪府生まれ その後5歳より兵庫県神戸市で育つ
2007年 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科陶芸専攻 卒業
2009年 ベルギー国立ラ・カンブル美術大学セラミックコース 修士課程修了
2014年 金沢卯辰山工芸工房 技術研修修了
以後、金沢を制作拠点に活動

《うつしみー自分が居てもいいっていう場所ー》2015
《美しい時間の肖像》2014
《識閾の水-ブラウス》2015
《識閾の水-セーター》2015
《間(あわい)について》2018